「登録販売者資格」は、就職に役立つだけでなく、自分の身体や身近な医薬品に関する知識を得ることができる資格です。
登録販売者資格にチャレンジしようか迷っている方は、
どうやって勉強した良いのか?
本当に3ヶ月で合格できるの?
と不安に感じるかもしれません。
同じように迷っていた私が、最短3ヶ月の独学で合格することができた勉強方法をご紹介します。
もし迷っているかたは是非参考にしてみて下さい。
※こちらは合格を保証するものではありません。私の体験をご紹介しています。
登録販売者試験 受験申請から準備まで
受験資格
登録販売者試験には受験資格はなく、年齢や経験、学歴に関係なく誰でも受験が可能です。
※以前は受験資格として「学歴要件」と「実務経験」が定められていましたが、2015年4月以降これらの要件が撤廃されました。
ただし正規の登録販売者として医薬品の販売をするには、直近5年間で2年以上などの実務経験が必要です。それまでは見習いとして働くことになります。
試験実施日と申請締め切り日の確認
登録販売者試験は全国各都道府県(各ブロック)にて年1回実施されます。
時期はおよそ8月下旬~12月上旬頃です。
受験する地域の試験日と試験申込期日を確認しましょう。
チャンスは年1回しかないです!
必要な勉強時間はどのくらい?
次は登録販売者試験の勉強を始める前の準備についてです。
一般的に登録販売者試験に合格するためには約300時間の学習時間が必要とされています。
3ヶ月計画の場合、1日あたり平均して約3.3時間です。
毎日この時間勉強できるか
不安になりますよね。
実際には平日や休日、行事などで、勉強時間に差が出ることもあるでしょう。
したがって毎日の時間にこだわるのではなく、
週単位で「平日は2~3時間、休日は5時間」といった大まかな勉強時間を確保することが重要です。
3ヶ月で間に合うか不安・・
それなら期間をのばすべき?
勉強期間を長く設定すると、気持ちが怠けてしまったり、忘れたことを再度思い出したりする必要が生じます。
もし勉強時間を確保できるのであれば、3ヶ月は適切な勉強期間だと思います。
3ヶ月が難しいと感じる場合は期間は多少のばしてもいいかもしれません。
時間が経てば忘れることも増えていきます
テキスト教材を用意する
勉強で使う教材はこの3つです。
- メインテキスト1冊
- 過去問題集1冊
- スキマ時間活用に関連YouTube動画・オンライン講座やアプリ
テキスト選びのポイント
1.メインテキスト1冊は自分に合ったものを選ぶ
選ぶ時には以下の3つのポイントを参考にしてみて下さい。
✅ 色・イラストが自分に合っている
✅ 表や図解で分かりやすい
✅ ミニテストや重要過去問がある
文章が分かりやすく書かれているものがいいです。
この1冊にポイント書き込んだり、付箋でメモをしたりと自分だけのテキストにカスタマイズしていきます。
私が選んだユーキャン「登録販売者速習テキスト&重要過去問題集」は全体項目が31日分に分けて構成されていました。
テキスト通りに進めば1ヶ月で一通りの内容を把握できます。
これは進行の目安となり、モチベーションアップにもつながりました。
(ただし「ちょっとずつ31日で一発合格!」は難しいと思います。)
あくまでキャッチコピーです!
2.過去問題集を1冊は用意する
登録販売者試験の効果的な勉強法は過去問を解くことがポイントです。
2ヶ月目以降は過去問を解き、理解できていない部分はテキストを参照して覚えていきます。
過去問はネットでも出てくるので
それでいいかな?
一冊手元に用意することを
おすすめします!
インターネットでも利用可能ですが、実際の過去問題集が手元にあることで、間違った箇所のチェックや疑問点を書き込めるので復習に役立ちます。
各都道府県の過去問は自治体のHPに掲載されているので、その際はインターネットを利用します。
3.+αで勉強をしやすくするアイテム
薬の成分名がめちゃくちゃ長い!
法規関連は拒否反応がおこる!
ジクロルイソシアヌル酸ナトリウム・・
柴胡加竜骨牡蛎湯・・笑えてくるレベル
登録販売者試験の中には「覚えにくい」や「つまらない」と感じる内容も多々あります。
そんな時は、お気に入りの登録販売者関連YouTube動画を利用します。
難しい内容も音声や映像でわかりやすく説明されており、とてもありがたいです。
スキマ時間やながら勉強にも流しておくのもいいと思います。
またオンライン講座や単語アプリなどの便利なツールを利用するのも効果的です。
実際に私が使用したテキスト類はコチラ
・登録販売者速習テキスト&重要過去問題集/ユーキャン
※必ずシリーズ最新版であることを確認しましょう。
・全国登録販売者試験過去問正解/薬事日報社
・YouTubeチャンネル/きくりんさん「きくりんの登販試験勉強会」
登録販売者試験 勉強のポイント
次は勉強法についてです。
ここでは、いかに効率的に勉強を進めるかがポイントになります。
ノートまとめの作業はしない
登録販売者試験は覚える事が多いため、すべてをノートにまとめる時間はありません。
その代わりに、次の点にしぼって自分仕様にテキストに加えていきます。
✅ 整理したい部分は表にまとめる
✅ 要点を付箋でテキストに貼る
✅ 語呂あわせや一言メモを書き込む
追加した部分は重要だったり、自分が苦手な部分であったりするので試験直前にその表や付箋メモだけを集中して復習する事もできます。
すべてを暗記しようとしない
最初からすべてを暗記しようとすると挫折してしまう事も。
テキストを一通り読んでいくと、関連している部分や、応用が分かるようになってきます。
その時のほうが覚えやすくなっていると感じることができますよ。
過去問を解いて苦手をなくしていく
過去問を解くうちに、出題の傾向がわかるようになってきます。
例えば
- 「○%」・・この数字の部分を問う
- 「小児は~が高い?低い?」
「~動脈管は収縮する?拡張する?」
・・など正誤形式で選択する
このように曖昧に覚えていた点の、どこを強調して覚えればいいのか分かります。
回数を重ねるうちに、自分の苦手分野も分かってきます。
そこを重点的に復習することで、どんどん自分の苦手を減らしていく事ができます。
登録販売者試験 3ヶ月の勉強スケジュール
登録販売者試験の出題の内訳は次のとおりです。
第1章:医薬品に共通する特性と基本的な知識 | 20問 |
第2章:人体の働きと医薬品 | 20問 |
第3章:主な医薬品とその作用 | 40問 |
第4章:薬事関係法規・制度 | 20問 |
第5章:医薬品の適正使用・安全対策 | 20問 |
合計120問 |
1ヶ月目
まずはテキストを最後まで一通り読み込んでいきます。
1ヶ月の学習スケジュールは以下の通りです。
1週目 :第1章~第2章
2・3週目 :第3章
4週 :第4章・5章
さらに毎日の学習範囲を決め、テキストの読み込みとミニテストを繰り返していきます。
1.テキストの読み込み
2.当日+前日のミニテスト
第3章(主な医薬品とその作用)はとにかく大変ですが、この試験の山となるので、頑張っていきましょう。
2ヶ月目
いよいよ過去問を解いていきます。
1.各章ごとに過去問を解く
2.間違えた項目の復習・まとめ
これを2回は繰り返します。
恐らくここが一番時間がかかって、しんどいところです。
「ヤバイ!全部忘れてる?」くらいに間違えます。
私は初回の正解率が40%くらい・・
ひゃー!焦った
ここで「自分の苦手なところ、曖昧なところ」をつかんで、徹底的に覚えていきます。
また、第3章で多くの人がつまずくとされる「漢方・生薬」はこの時期から毎日少しずつ見慣れておきます。
3ヶ月目
1.ひたすら過去問を解く
2.間違えた部分の復習をする
最低でも過去問1冊と、受験ブロックの過去問3年分はやっておきたいところです。
受験ブロックの出題傾向をつかむのは大切ですが、次も同じ出題とは限りません。
そこばかりにしぼらず全国の過去問も解くようにします。
実際ブロックによって出題のクセはあるものです。
そういう問題にも触れておけば、試験当日見たことない問題が出ても焦らないメンタルになります。
なるべく多くの問題に触れておきます!
最終的に110点くらいを目指して頑張っていきましょう!
3ヶ月目後半は暗記のラストスパート(詰め込み)もしていきます。
試験直前
1.不安な箇所のおさらい
2.+1点を狙い(でたらラッキー)知識を増やす
ゴールは近いです!
あとはもう
「試験が終わったら〇〇するぞー!」
って自分へのご褒美を想像して気持ちを奮い立たせましょう!
私は大好きなピザでシャンパン飲むぞ!!
って決めてました。
試験の事前準備や当日の注意事項はこちらの記事をチェック
登録販売者試験 挫折しないコツ
どうしても挫折しそうになった時にやったことをいくつかご紹介。
興味をもってみる
勉強に嫌気がさしてきた時は、身近なところに興味をもってみるといい気分転換になります。
例えば・・
- 自宅にある薬箱を見てみる
- ドラッグストアで医薬品コーナーを眺める
- 生薬のサイトを調べる・・など
意外なマメ知識もゲットできたりして、案外面白いですよ。
「もう少し知識を深めてみよう!」なんてきっかけになります。
割り切ることも必要
登録販売者試験は暗記が多くて、ちょっとうんざりしてくることも。
興味が持てなかったり、まったく頭にはいらなかったり・・
そんな時は
「捨て問」にする覚悟で割り切りましょう。
一周まわったら「あれ?すんなり入ってくる!」ってこともあるし、他が覚えられたら、あと一息だと踏ん張れることもあります。
孤独になったらSNSも活用する
Twitterでは同じような悩みを抱えた人の呟きがたくさん出てきます。
「辛いのは自分だけじゃない」と思えるし、ためになる情報の共有もできます。
ただし勉強に集中できるよう、自分でコントロールすることを忘れずに。
私は余計に焦ってしまいそうだったので
試験直前だけは控えました。
メンタルに問いかける
登録販売者試験は1年に1回しかありません。
「もし今回諦めたらまた1年勉強を続ける?」
「そんなの絶対無理!」
「しかも受験料¥15.000が無駄になる!」
結構高いよ・・受験料
ならばどうしてもこの3ヶ月で終わらせてみせる!って気持ちになるんです。
私はこのメンタルで何とか乗り切る事ができました。
まとめ
登録販売者試験に最短3ヶ月の独学で合格するための勉強方法をまとめます。
【登録販売者試験/準備】
- まずは試験日の確認を
- 必要な勉強時間を確保する
- 自分にあったテキスト教材を選ぶ(テキスト・過去問・動画)
- 3ヶ月のスケジュールを決める
【登録販売者試験/勉強方法のポイント】
- ノートまとめの作業をしない(付箋とメモを活用)
- 最初からすべて暗記しようとしない
- 過去問を解いて苦手をなくしていく
【登録販売者試験/挫折しないコツ】
- 興味をもってみる
- 割り切ることも必要
- 孤独になったらSNSも活用する
- メンタルに問いかけてみる
この方法で私は最短3ヶ月の独学で無事に合格することができました。
しんどかったけれど、終わってみればあっという間です。
登録販売者試験は決して簡単な資格ではありませんが、集中すれば3ヶ月の独学でも合格できる資格です。
自信を持ってトライしていきましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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