【子供のいない人生】~10年間の不妊治療を42歳でやめて思うこと~

子供のいない人生-治療を止めて5年思う事 子なし生活
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40代夫婦2人+ワンコ1匹で暮らしています。

我が家には子供はいません。

30歳から治療をやめる42歳までの間の約10年を不妊治療に費やしました。

当時の私は心身ともにかなり疲弊していましたが、治療をやめて5年が経った今、

・無駄な10年ではなかったのかな・・
・持たない人生にも意味があったのかも

と思えるようになりました。

子供を望んでも叶わなかった私ですが、今は案外前向きに楽しく暮らしています。

このブログも「子なしアラフォー」として書いています。

「不妊治療をやめる」「子なし人生」はなんとなく表には出にくい話かもしれません。
でもこんな人生もあるよ、という事がお伝えできたらと思います。

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30才で治療を始め42才で治療を終えるまで

大切に育てた若い苗木

29才で結婚をしましたが、1年経っても妊娠はしませんでした。

希望しているなら少しでも早い方がいいと思い、30才で不妊治療を始めました。

複数の病院で約10年間治療するも、最後まで子供はできず42才で治療を終えました。

治療歴

30才から治療を始め42才で終えるまでの期間の治療内容です。

体外・顕微授精10回
8週でのお別れ2回
18週での出産とお別れ1回
子宮内膜ポリープ切除・不育症外来受診
出生前診断・羊水検査・着床前診断

我ながらずいぶん頑張ったと思います。

これだけやっても最後まで、不妊・不育の原因はわからないままでした。

やめどきは?42歳の壁はあった?

実った稲穂

最後の着床前診断の結果で、もう自分は妊娠・出産が難しいことを実感しました。

やれることはやった、そこに相当な金額も費やした。
それでも気が付けば42歳、妊娠が難しい年齢になり、助成金の対象年齢からも外れます。

「そろそろ、やめどきなのかな・・」

と思うようになっていました。

「子供を持つことだけが人生の全てじゃない。この先は俺らの人生を生きない?
夫婦2人の生活もきっと楽しい事が想像つくよ」

こう夫から言われた事をきっかけに決心しました。

お互いが納得して治療を終える事を受け入れたことがよかったと思います。

その後「あの時こうしていれば・・」と後ろを振り返ることはありませんでした。

決断に際して

治療を終える際の決断は、パートナーに悔いが残らないよう納得して終える事が、
その後を前向きに生きるためにもなる。

治療を終えて5年で感じている事

気持ちの変化

心を新たにする

治療を終えたあとは、意外と心穏やかに過ごせました。

「あれ、もしや気持ちが楽になった?」

治療中は友人やSNSから聞こえてくるの出産・子育ての話を聞きくのが辛かったし、
妊婦さんという存在からは距離をおいていました。

でも治療を止めその世界から離れたことで、さほど気にならなくなったし、心が軽くなりました。

今では赤ちゃんや子供をみると、自然と可愛いなと思えます。

ただ無理してその輪に入っていくことは今でもしていません。

少し距離をとることで自分の心を労わるようにしています。

流産・死産の悲しい出来事も、
大切な記憶として夫婦2人が共有できていれば十分だと思っています。

傷への対処

傷はだんだん癒えていくし、新しい記憶で上書きされていくので大丈夫。
ただし、自分を労わることは忘れない。

無駄ではなかった。得られるものもあった

この経験が無駄ではなかった、得るものもあったと思えるようになりました。

プライオリティが明確になった

治療期間の十数年をかけて、プライオリティが明確になったと感じています。
中でも人間関係において。

1.パートナーとの関係

治療中はお互い以外には他の誰にも心を開かず、孤独に過ごしました。

おそらく夫婦以外の誰かに理解してもらう事は不可能だし、みなそれぞれの悩みを抱えているはず。

そんな困難の中、支え合って乗り越えてきた同士です。感謝しかありません。
(こっそり言えば大切な愛犬にも感謝です)

すんなりと子供に恵まれて、忙しく子育てをしていたらこんな風に思えていたか分かりません。

2.親のありがたみ

長い道のりを歩く家族

「子を産んで初めて親のありがたみがわかる」

なんていいますが、逆に自分にはできなかったからこそ、出産・育児は当たり前ではない特別な事であると気づくことができました。

今はとてもありがたみを感じています。

3.変わらずの関係でいてくれる友人

自転車に乗る友

環境・ステージの変化で疎遠になったり、自ら距離を置いてしまった友人もいました。

そんな中つかず離れずでいてくれた友人が僅かですがいます。

関係を維持してくれた事に感謝しています。

人間関係においてプライオリティが明確になった事はよかったと思っています。

ここが明確になると、将来への漠然とした不安も少し軽くなるような気がします。

経験を通して得られたもの

辛い時だからこそ分かったことがある。
プライオリティが明確になって、今後の人生がブレないという自信になった。

お金・時間に余裕ができる
前向きに生きていく事を決めた

そして治療を止めた事で何より、お金と時間に余裕ができました。

さてここから何する?何ができる?と前向きにとらえています。

まずはその第一歩として2人暮らしの家を買いました!

もう子供部屋とかホームパーティーとか一切無視で、「夫婦2人の快適空間」をコンセプトに仕上げました。

他にも、スキルアップもしたい、趣味も増やしたい、FIREも目指したい!

なんて将来のお金や趣味の事を、夫婦でワクワクしながら会話する事が増えました。

前向きにとらえること

余裕ができたのは事実。そこはもう堂々と前向きに楽しんでいく!

最近になってこういった本を読めるまでになりました。

5年経った心境のまとめ

以上が不妊治療をやめ、子供のいない人生を歩きはじめて5年経った心と生活の変化でした。

無理に頑張らなくても傷は癒えるし、現実を受け入れる事も出来るようになりました。

そこから自分の人生をどう好転させるかのチャレンジは今も現在進行形です。

このブログもその1つ。

いいじゃないか、夫婦2人案外楽しく前向きに暮らせています!

いつかこんな人生もあの治療経験があったから・・と思える日がくるかもしれません。

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